食物アレルギーの赤ちゃんの離乳食
アレルギー別の除去食
アレルギー別の除去食
鶏卵アレルギー
食べられないもの
鶏卵と鶏卵を含む加工食品
その他の鳥の卵
●鶏卵を含む加工食品の例
マヨネーズ、
洋菓子類の一部(クッキー、ケーキ、アイスクリームなど)
練り製品(かまぼこ、はんぺんなど)
肉類加工品の一部(ハム、ウインナーなど)

代わりになるもの
●肉料理のつなぎ
使用しないか、でんぷん、すりおろしたいもで代用する。
●揚げものの衣
鶏卵を使用せず、水とでんぷんの衣で揚げる。
●洋菓子の材料
ゼラチンや寒天、でんぷんで代用する。ケーキなどは重曹やベーキングパウダーで膨らませる。
●材料の彩り
カボチャやトウモロコシ、パプリカで代用する。

栄養的特徴

鶏卵M1個あたり
(卵白31g、卵黄19g)
エネルギー 76kcal
たんぱく質 6.2g
牛乳アレルギー
食べられないもの
牛乳と牛乳を含む加工食品
●牛乳を含む加工食品の例
ヨーグルト、チーズ、バター、生クリーム、全粉乳、脱脂粉乳、一般の調製粉乳、練乳、乳酸菌飲料、はっ酵乳、アイスクリーム、パン、パン粉、乳糖、洋菓子類の一部(チョコレートなど)、調味料の一部

代わりになるもの
●ホワイトソースなどの料理
ルウは、すりおろしたいもで代用する。アレルギー用マーガリンと小麦粉や米粉、でんぷんで手作りする。または市販のアレルギー用ルウを利用する。
●洋菓子の材料
豆乳やココナッツミルク、 「ニューMA-1」「MA-mi」で代用する。

栄養的特徴

普通牛乳100mlあたり
エネルギー 69kcal
たんぱく質 3.4g
カルシウム 113mg
小麦アレルギー
食べられないもの
小麦粉と小麦を含む加工食品
小麦粉(薄力粉、中力粉、強力粉)、デュラムセモリナ小麦
●小麦を含む加工食品の例
パン、うどん、マカロニ、スパゲティ、麩、餃子の皮、市販のルウ(シチュー、カレーなど)、調味料の一部

代わりになるもの
●ルウ
米粉やでんぷんで代用する。
●揚げものの衣
下味をつけ、水とでんぷんの衣で揚げる。米粉パンのパン粉や砕いた春雨でも代用する。
●パンやケーキの生地
米粉やアマランサス粉、雑穀粉、いもやおからなどを生地として代用する。

栄養的特徴

食パン6枚切 1枚あたり(薄力粉45g相当、強力粉30g相当)
エネルギー 160kcal
たんぱく質 5.6g
大豆アレルギー
食べられないもの
大豆類と大豆を含む加工食品
大豆類:黄大豆、黒大豆(黒豆)、青大豆(枝豆)
●大豆を含む加工食品
豆乳、豆腐、湯葉、厚揚げ、油揚げ、がんも、おから、きなこ、納豆、醤油※、味噌※大豆由来の乳化剤を使用した食品(菓子類、ドレッシングなど)
-
※
は微量反応する重症な場合のみ除去が必要

代わりになるもの
●醤油、味噌
雑穀や米で作られた醤油、味噌や魚醤などで代用する。

栄養的特徴

豆腐1/2丁あたり(絹ごし130g)
エネルギー 73kcal
たんぱく質 6.4g
カルシウム 56mg
鉄 1.0g
参考:食物アレルギーの栄養指導の手引き2011
除去食であっても骨や歯を強くするためには
牛乳1本に代わるカルシウム源

牛乳パック200ml-カルシウム220mg
-
※
大豆除去の場合注意する。
-
切り干し大根(乾)40g
-
まいわし50g
-
干しえび3g
-
わかめ(乾)28g
-
ひじき(乾)16g
(大さじ3) -
かぶの葉88g
-
モロヘイヤ85g
-
チンゲン菜220g
-
「ニューMA‐1」55g できあがり量約367ml
「MA‐mi」55g できあがり量約393ml -
小松菜129g
-
煮干し10g
-
※木綿豆腐183g
-
しらす干し(微乾燥)
105g(半乾燥)42g
カルシウムを多く含む食品をとりましょう
強い骨や歯をつくる主成分となり、それらに、強さと硬さを与えています。
牛乳1本にはカルシウムが220mg含まれていますが、牛乳を除去しなければならない人は、他の食品を上手に選びましょう。
加工食品のとりすぎに注意しましょう
加工食品には、変色、変質防止や、アク抜き、つや出し、風味の向上、鮮度保持などいろいろな用途で、食品添加物としてのリンが使用されていることがあります。
したがって、リンが過剰となり、カルシウム対リン比率(カルシウム1:リン0.5~2が望ましい)がアンバランスになる場合がありますので注意しましょう。
卵1個に代わるたんぱく質源

卵1個(50g)-たんぱく質約6g
-
※1
大豆除去の場合注意する。
-
※2
牛乳除去の場合注意する。
-
※1 納豆36gc
-
たら 30g
かれい 30g
鯛 30g
メルルーサ 35g
太刀魚 35g
さわら 30g -
※1 木綿豆腐90g
-
※2 スキムミルク18g(大さじ2)
-
かき90g(3コ)
-
※1 みそ50g(大さじ3)
-
しらす干し(微乾燥)
26g(半乾燥)15g -
「ニューMA‐1」46g できあがり量約307ml
「MA‐mi」48g できあがり量約343ml -
豚レバー30g
-
豚ヒレ26g
-
焼きふ21g(20コ)
-
※1 大豆(水煮)47g
たんぱく質をとりましょう
筋肉や皮膚・血液や体内の臓器、爪などは、たんぱく質が主成分となっています。
卵1個にはたんぱく質が約6g含まれていますが、卵を除去しなければならない人は、他の食品を上手に選びましょう。
砂糖をとりすぎないようにしましょう
砂糖をとりすぎると、肥満になったり、脱カルシウム症をひきおこし、虫歯になったり、骨が弱くなって骨折しやすくなることがあります。
注意して食品を選ぶとともに、外気浴をすることも大切です。運動することも忘れないようにし、骨を強くしましょう。