粉ミルクの
主な成分とは?
母乳成分との
違いや
選び方を解説
赤ちゃんの成長に欠かせないミルク。
母乳が出ないときや足りないとき、ママが直接母乳をあげられないときなどに、
粉ミルクが必要になることもあるでしょう。
しかし、各メーカーから様々な商品が出ているため、
「どれを選べばいいか分からない」と悩む新米ママ・パパは少なくありません。
そこでこの記事では、粉ミルクに含まれる成分と母乳との違い、
赤ちゃんや状況に合わせたミルクの選び方をお伝えします。
粉ミルクには
どんな成分が
入っているの?
粉ミルクには、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素がバランスよく含まれています。
たんぱく質・脂質・炭水化物の三大栄養素をはじめ、
ビタミンやミネラルも国の基準に基づいて適切に配合されています。
一般的に「粉ミルク」と呼ばれているのは、
特別用途食品のひとつである「乳児用調製粉乳」を指します。
牛乳を主原料とし、不足しがちな栄養素を補いながら、
赤ちゃんの消化・吸収に配慮して成分の量やバランスが調整されています。
粉ミルクは母乳の代替として安心して与えられるよう、
法律で含有成分やその分量が厳格に定められています。
法律で定められた
粉ミルクの基本成分と分量
【乳児用調製粉乳たる表示の許可基準】
標準濃度の熱量(100mLあたり60~70kcal)
母乳と
粉ミルクとの主な違い
母乳の特徴
母乳は、赤ちゃんの成長に合わせて、成分や分泌量が変化する点が特徴です。
産後数日間に分泌される「初乳」は、たんぱく質が多く、
分泌型IgAやラクトフェリンなどの免疫物質も豊富に含まれています。
さらに、腸内環境や免疫の発達を助けるヒトミルクオリゴ糖(HMO)も豊富です。
その後は「移行乳」を経て「成熟乳」となり、たんぱく質が減る代わりに、
エネルギー源となる乳糖(炭水化物の一種)や脂質が増えていきます。
粉ミルクの特徴
粉ミルクは、母乳を参考にしながら、
乳児に必要な栄養素を満たすよう規格に基づいて設計されています。
そのため、製品として栄養成分が一定の範囲で安定している点が大きな特徴です。
母乳の分泌が十分でない場合や、体調・生活状況などにより母乳育児が難しい場合にも、
赤ちゃんに必要な栄養を届ける手段として活用できます。
また、母乳栄養では不足しやすいとされるビタミンDや鉄などの栄養素についても、
粉ミルクではあらかじめ一定量が含まれるよう設計されており、効率的な栄養補給ができます。
粉ミルクを選ぶ
ポイントとは
粉ミルク(乳児用調製粉乳)は、
いずれも国の基準に基づいて成分が設計されており、
赤ちゃんの成長に必要な栄養が摂れるよう配慮されています。
そのうえで、粉ミルクの選び方にはいくつかの視点があります。
赤ちゃんの体質や育児の状況、月齢に合わせて、
以下のようなポイントを参考に選ぶとよいでしょう。
赤ちゃんの
味の好みや体質で選ぶ
粉ミルクに含まれる乳糖やオリゴ糖などの種類や配合量、
さらに脂質や風味づけの違いによって、甘さや味わいは変わります。
味の好みには個人差があるため、
赤ちゃんが飲みやすいものを選んであげるとよいでしょう。
また、赤ちゃんの体質やおなかの状態に配慮した設計のミルクもあります。
例えば、おなかの健康に大切なビフィズス菌の栄養源となる
オリゴ糖を配合したものや、母乳のたんぱく質バランスを
参考にした設計のものなど、それぞれ特徴が異なります。
赤ちゃんの様子を見ながら、飲みやすく続けやすいミルクを選んであげてください。
なお、お通じやおなかの不調が続く場合は、小児科で相談しましょう。
使いやすさで選ぶ
ミルクの製品形態には主に以下のようなタイプがあり、
メーカーごとに取り扱っているラインナップは異なります。
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自宅での授乳がメインであれば、
大容量で量の微調整も可能な「缶タイプ」や
「詰め替え(パック)タイプ」が使い勝手もよく経済的です。
当社の「エコらくパック」に代表される詰め替えタイプは、
専用ケースを使用することで缶ゴミが出ず、
製造時のCO2排出量も削減できるため地球に優しいのが特徴です。
また、缶に比べてコンパクトなため、買い置きの収納スペースをとりません。
一方、外出先で使用する場合には、
計量不要でこぼす心配のない「スティックタイプ」や、
調乳不要で開封後すぐに飲ませられる「液体タイプ」が便利でしょう。
赤ちゃんの
成長に合わせて選ぶ
一般的に「粉ミルク」といえば
新生児からの育児用ミルク(乳児用調製粉乳)を指しますが、
成長に応じた離乳食の補助として、
満9か月頃からはフォローアップミルクが使われることもあります。
新生児期から使える育児用ミルクは、上述のとおり母乳代替食品として
「表示許可基準」を満たすように栄養成分が設計されています。
これに対して、フォローアップミルクは母乳代替食品としての表示許可基準の対象ではなく、
あくまで離乳食や普段の食事で不足しがちな栄養を補うことを
目的として作られたミルクです。
具体的には鉄分やカルシウムなどの成分が多く含まれるのが特徴です。
赤ちゃんの月齢や離乳食の進み具合に合わせて、
適切な種類のミルクへ切り替えていく視点も大切です。
まとめ
本記事では、粉ミルクに含まれる成分と母乳との違い、
赤ちゃんに合わせたミルクの選び方について解説しました。
粉ミルクは規格に基づいて栄養成分が設計・管理されており、
母乳を補完・代替する選択肢の一つとして安心して使用できます。
赤ちゃんの味の好みや体質に合わせて選ぶことが大切です。
また成分以外の視点として、自宅では缶やパックタイプ、
外出時にはスティックタイプや液体タイプなど、
生活シーンに応じて使い分けると便利でしょう。
赤ちゃんの様子を見ながら、無理のない形で適切なミルクを選ぶようにしましょう。
【監修】:藤原智沙恵
薬剤師、京都大学大学院医学研究科に在籍。
小児科門前薬局で5,000人以上の乳幼児や家族に対して服薬指導・育児の健康相談の実績がある。現在は、株式会社Officeファーマヘルスの代表として、疾患啓発やヘルスプロモーションを目的とした医療・健康分野の情報発信・企画に携わる。
株式会社Officeファーマ
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