新生児の
うんちの色は変化する?

便の色から
わかること

お腹のトラブル

お腹のトラブル うんちの色からわかること

初めての育児では、赤ちゃんのちょっとした変化に
不安を感じるのではないでしょうか。
特にうんちの色がいつもと違ったり変わった色だったりすると
「大丈夫かな?」と心配になる方も多いでしょう。
この記事では、新生児のうんちの色について、気になる健康のサインを色別にご紹介します。
新生児の便の色から何がわかるのか気になる方は、ぜひご覧ください。
※新生児とは出生後28日を経過しない乳児を指します

新生児の
うんちの色は
どうして変わる?

生まれてから28日未満の時期を指す新生児期は、
特にうんちの色に変化が起こりやすい時期です。
主に下記のような理由があります。

Point

うんちの色が
変わる理由

  • 母乳とミルクの違い
  • 飲む量が多い・少ない
  • 腸の発達が未熟 など

新生児のうちは、赤ちゃんによって
母乳を飲むかミルクを飲むかが異なり、
飲む量にも個人差があります。
さらに、腸をはじめとした体や臓器の発達が未熟なため、
うんちの色や形状にも違いが見られやすいです。

特に新生児では緑色のうんちが見られることもあり、
驚く親御さんもいます。
この緑色は、うんちに含まれる胆汁中の黄色い色素が酸化して変化したもので、
ほとんどのケースは健康な状態を示しています。

うんちの色だけではなく
固さ・回数も変化していく

新生児のうんちは色だけではなく、固さや回数も変化していきます。
ミルクを飲んでいる間は、ほぼ液状のうんちが一般的です。
また新生児は、臓器だけではなく筋肉も未発達なため、
1日のうんちの回数が多くなる傾向にあります。

赤ちゃんごとの個人差も大きく、1日1〜10回ほどうんちが出る
場合もあれば、数日に一度しか出ない場合もあります。
新生児期を過ぎて離乳食が始まる乳幼児期に入ると、
徐々に固さのあるうんちになり、回数もまとまっていきます。

【色別】新生児の
うんちの色チャート
色からわかること

うんちの色チャート

新生児のうんちの色

新生児のうんちの色は、体の健康状態を知る大切なサインです。
ここでは、うんちの色ごとに考えられる状態や
注意したいポイントを紹介します。

黄色いうんち

新生児によく見られる代表的な健康なうんちの色です。
母乳でもミルクでも見られ、
ややサラサラ〜ゆるめの形状が多いです。

茶色いうんち

新生児期の後半から生後1ヶ月以降の乳児期にかけて
見られやすい健康的な色です。
離乳食が始まり食べるものの種類が増えると、
徐々に茶色へと変化します。

緑色のうんち

新生児のうんちが緑色になる時がありますが、
多くの場合は心配いりません。
うんちに含まれる胆汁の色素が、
腸の中で変化することで緑色のうんちになります。

特に母乳をよく飲んでいる赤ちゃんでは、
消化のスピードや腸内環境の違いによって
色が変わる場合があります。
赤ちゃんが食欲もあり機嫌も良ければ、
ほとんどが正常なうんちといえるでしょう。

オレンジ色のうんち

オレンジ色のうんちは、
新生児よりも生後1ヶ月以降の乳児期に多く見られます。
カボチャやニンジンなど、離乳食の影響で現れることが多い色です。
ただし新生児でも、ミルクの成分や腸の働きの影響で
オレンジ色になるケースがあります。

黒っぽいうんち

黒っぽいうんちは、
生後まもなく見られる「胎便」の可能性があり、
この場合は健康なサインです。
主に胎便は出生後24〜48時間以内に見られます。

補 足

ただし、それ以降の時期に黒っぽいうんちが続く場合は、
胃や腸からの出血で血液が混じっていることも考えられます。
黒っぽいうんちが見られた時は、早めに病院を受診してください。

赤色のうんち

便全体にいちごジャムのような赤い血液が混ざっている場合は、
腸重積や細菌性腸炎の可能性があります。
とくに嘔吐を繰り返し、機嫌が悪い場合は緊急性があります。

夜間でも救急病院に問い合わせて受診をしましょう。
正常な色の便の表面に透明な粘液とともに薄い血液が付着している場合は、
肛門に近い直腸の粘膜からの微量の出血のことが多いため、
機嫌がいい場合は様子を見てみましょう。

血液の量が増えたり、繰り返すときは
小児科医に受診するようにしてください。

白っぽい(クリーム色)
うんち

うんちが白っぽく見えるときは、
体の中で作られた胆汁がうまく腸に届いていない可能性があります。
胆汁は本来、食べ物の消化を助けると同時に便の色を
茶色くする働きがありますが、その流れが滞ると、
便が灰白色やクリーム色に近い色になる場合があります。

医師一言

「胆道閉鎖症」という病気が隠れている可能性もあるため、母子手帳などについている便色カード1番〜7番のどれに該当するか、生後4か月までは2週間に1回はチェックをしましょう。

もし1番〜3番に該当する場合は、すぐに小児科医に相談してください。 最初は4番〜7番でも1番〜3番に変化していく可能性もありますので、継続的なチェックが大切です。

母乳とミルクで
新生児の
うんちの色は変わる?

新生児は、母乳とミルクでうんちの色が違うのか気になる方も多いでしょう。
基本的な健康のサインや注意が必要な色は前述と同じですが、
その中でもいくつか違いが見られます。

母乳の場合はマスタードのような色のうんちが多く、
ミルクを飲む赤ちゃんでは黄色から褐色がかった
ピーナッツバターのようなうんちの色になる傾向です。
また、母乳の方がミルクよりもうんちの回数が多く、
平均で1日5〜6回ほどとされています。

新生児のうんち、
こんな時はどうする?

ここでは新生児のうんちに関する、よくある疑問や気になる変化について、
考えられる原因と対応の目安を専門家がお答えします。
新生児のうんちについて不安を抱えている親御さんは参考にしてください。

急にうんちの色が
変わった時

前日と比べてうんちの色が急に変わった時は、
前後の機嫌や食欲の様子もあわせて観察するようにしましょう。
ただし紹介した「気をつけたいうんちの色」が見られた場合は
放置せずに早めに医療機関を受診しましょう。

粒々の混じった
うんちが出た時

新生児のうんちの中には、
ミルクの脂肪分やカルシウムの塊が混じる
「顆粒便」と呼ばれるものが見られることがあります。

これは正常なうんちで、
前述の気をつけたいうんちの色でなければ
心配する必要はありません。

ただしミルクの消化が十分でない可能性もあるため、
お腹の張り、機嫌の悪さ、食欲不振などが見られる時は、
一度病院へ相談してみましょう。

うんちが毎日
出なくなってしまった時

新生児期では個人差はあるものの、
1日に1回以上はうんちが出る場合がほとんどです。
しかし、まれにうんちが出にくくなる赤ちゃんもいます。

うんちが出にくい時は、
おへその周りを“の”の字を描くようにさする“の”の字マッサージや、
ベビーオイルをつけた綿棒で肛門を軽く刺激する
綿棒刺激の方法など、ご家庭で試してみるのもよいでしょう。

ただし機嫌が悪い、食欲がない、発熱があるなど
体調不良が見られる場合は、
自宅での様子見を続けず、早めに医師へ相談してください。
ここ数日の授乳量やうんちの回数、赤ちゃんの様子を一緒に伝えると
原因を見つけやすくなります。

「新生児のうんちが出ないときは?」

まとめ

新生児の健康なうんちの色や気をつけたい色、
色から予測できることを解説しました。
うんちの色は、赤ちゃんの消化や胆汁の流れなど、
体の中の変化を見つける大切なサインです。

日々の育児のなかでうんちの色や回数を観察するのは、
新生児期の健康を守る第一歩になります。
もしいつもと違ううんちの色や状態が見られた場合は、
自己判断せずに早めに医師へ相談しましょう。

【監修】:後藤高弘先生

日本小児科学会認定専門医
京都府立医大附属病院小児科に勤務したのち、京都府立舞鶴こども療育センター小児科医長、米国フィラデルフィア小児病院腫瘍科博士研究員、愛生会山科病院小児科部長を歴任し、現在は医療法人悠山会かつらがわキッズクリニックの院長を務める。

後藤高弘先生の
プロフィールはこちら

参考資料

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