新生児の
うんちが出ないときは?

対処法・受診の
目安を解説!

お腹のトラブル

お腹のトラブル 新生児のうんちが出ないときは?

新生児のうんちが出ないと「大丈夫かな」と
不安になる親御さんは少なくありません。
しかし母乳やミルクの違い、赤ちゃんの機嫌や体調によって
うんちの出るタイミングやリズムは大きく変わります。
この記事では、新生児のうんちが出ないときに考えられる原因や目安、
ご家庭でできるマッサージなどのケア方法や、
医療機関に相談すべきタイミングを分かりやすく解説します。
※新生児とは出生後28日を経過しない乳児を指します

新生児のうんちの
リズムとは

まずは新生児のうんちのリズムや「いいうんち」の形について解説します。

母乳とミルクでうんちの出る回数が異なる

新生児のうんちの出る回数は母乳とミルクで
異なる場合があります。

母乳では1日に数回うんちが出るケースが多いですが、
ミルクでは1日〜数日に1回程度の場合もあり、
母乳よりもやや少ない傾向です。

ただし個人差が大きいため、母乳であっても
うんちの回数が少なかったり、ミルクであっても何度も
うんちが出たりする場合もあります。

「いいうんち」の形は?
時期ごとの目安

「いいうんち」の形

赤ちゃんの成長時期ごとに「いいうんち」とされる形は、上記の通りです。

新生児期は、母乳やミルクのみのため、液状のうんちです。
マスタードのような色やピーナッツバターのような
うんちの色が多いですが、緑色のうんちが見られることもあります。

乳幼児期に入り徐々に離乳食が始まるとともに、
うんちの形は固形化し回数も減っていきます。

「新生児のうんちの色は変化する?」

新生児のうんちが
出ない理由

新生児は、体の発達が未熟だったり母乳やミルクの飲む量が
変化したりする影響から、うんちの出方にも波があります。
新生児のうんちが出ない時に考えられる理由をそれぞれ解説します。

授乳量や水分量の少なさ

母乳やミルクの量が少ないと、
うんちが出にくくなるケースがあります。
体重の変化とうんちの回数を比較して、
授乳量や水分量が十分か確認する必要があるでしょう。

新生児の1日あたりの体重増加量は、平均30g程度とされています。
ただ赤ちゃんの成長具合や生まれた時の体重によって
目安の体重増加量は異なるため、
適切な授乳量はかかりつけ医と相談するのが良いでしょう。

授乳のタイミングがバラバラ

授乳のタイミングが不規則だと、胃腸の働きが整わず、
うんちが出る間隔も安定しにくくなります。
新生児は、3時間間隔で1日8回の授乳が目安とされています。
授乳のタイミングを整えることで、
赤ちゃんの胃腸の調子も安定しやすくなるでしょう。
また1回の母乳の量が少ない場合は、
1日10回以上授乳が必要になるケースもあります。

補 足

体重の増え方を見ながら適切な授乳の間隔を
知っていくのが大切です。

胃腸や筋肉が未発達

生まれたばかりの赤ちゃんの胃腸はまだ未熟で、
正しく機能せず、うんちの出る間隔が安定しにくいのが特徴です。
加えてうんちを出すのに必要な筋肉も十分ではないため、
さらにうんちが出にくくなることも考えられます。

徐々に発達とともにうんちの回数やペースも安定してくるため、
機嫌が悪い、お腹が張っているなどの不調がなければ、
しばらく様子を見てもよいでしょう。

新生児のうんちは
1日出ないと
病院に行くべき?
受診の目安と
1異常のサイン

新生児のうんちが数日出ないのは珍しく、1日1回以上はうんちが出る場合がほとんどで、
中には1日5〜6回うんちが出る赤ちゃんが平均的というデータもあります。
ただし、うんちの回数には個人差が大きいため、受診するかどうかは
他の症状を見ながら慎重に判断するのが良いでしょう。
一方で、下記で紹介する症状が続く場合は、病気が隠れている可能性もあります。

それぞれ受診の目安を解説します。

Point

新生児の病気
チェックリスト

  • 母乳やミルクを飲みたがらず吐く
  • 機嫌が悪く苦しそうに泣く
  • お腹がパンパンに張っている
  • 体重が増えない

母乳やミルクを
飲みたがらず吐く

母乳やミルクをうまく飲めない、飲みたがらない、
授乳して5分以内に噴水のように吐いてしまうなどのケースは、
うんちが詰まっている可能性や、
腸の形の異常などの先天性の病気の可能性が考えられます。

さらに体重が増えなかったり、体重が減っていたりする場合も、
母乳やミルクが正しく消化できていない可能性があるため、
早期の病院受診が必要です。

機嫌が悪く苦しそうに泣く

うんちが出ない状態が続くと、お腹の張りや不快感から機嫌が悪くなり、
苦しそうに泣くことがあります。
泣き続けたり、苦しそうな様子が数日経ってもおさまらない場合は、
医師に相談するのをおすすめします。

お腹がパンパンに
張っている

お腹がパンパンに張っている場合、
正しく母乳やミルクが吸収できずに
腸の中にうんちが溜まってしまっている可能性も考えられます。
または、母乳やミルクを飲む際に空気を一緒に飲み込んでしまい、
お腹にガスが溜まっているケースも考えられます。

おへその周りを“の”の字を描くように
さする“の”の字マッサージなど、
ご家庭でできる対処法を試してみても改善しない場合、
医師に相談してください。

体重が増えない

体重がなかなか増えないときは、母乳やミルクの摂取量が少なく、
うんちが出にくくなっている可能性があります。
一度、1日の授乳回数や体重の増え方を
見直してみるとよいでしょう。

もし授乳量に問題がない場合は、
肛門や腸の病気が関係していることもあります。
授乳量や授乳回数などの情報を記録して、
かかりつけ医に相談しましょう。

新生児のうんちが
出ないときの対処法

新生児のうんちがなかなか出ない時、病院へ相談する以外にも
ご家庭でできる対処法を知っておくと安心できるでしょう。
最後に、ご家庭でもできる新生児のうんちが出ないときの対処法を解説します。

お腹をさすって「の」の
字にマッサージする

おへその周りを優しく“の”の字を描くようにさする“の”の字マッサージは
新生児のうんちが出ない時におすすめの対処法です。
手順は下記の通りです。

Check

マッサージの手順

赤ちゃんのお腹を手のひらで右回しにマッサージしているイラスト
  1. ①赤ちゃんを仰向けに寝かせる
  2. ②ママやパパは向かい合うように座る
  3. ③片手の指先を使っておへその 周りを
    優しく“の”の字を描くようにさする
    (指に力を入れない)
補 足

両足を持って自転車を漕ぐように交互に動かすのも、
腹圧をかけてお腹を動かすためにおすすめの方法です。
ただしどちらも、授乳直後などの満腹時には
行わないようにしましょう。

授乳のタイミングを揃える

ご家庭でできる対処法として、
授乳のタイミングを揃えるのも大切です。
授乳のタイミングがバラバラだと、
うんちの出るタイミングも整わず
不規則になると考えられています。

一般的な授乳のタイミングとしては3時間ごとと言われていますが、
1日内の授乳のタイミングは1日のミルクの総量に合わせて
調整すると良いとされています。
体重の増減も見ながら授乳量や
タイミングを検討していくと良いでしょう。

綿棒刺激をする

赤ちゃんの肛門に綿棒を入れて刺激しているイラスト

赤ちゃんを仰向けに寝かせて、
オイルを綿棒につけ綿棒の頭を肛門に少し入るくらい
(コットンの部分ほど:1cmくらい)
入れて刺激をする「綿棒刺激」という方法もあります。

初めての場合は、綿棒をどれくらい入れるのか、
どんなオイルを使用すれば良いのかわからない方も多いかもしれません。
不安なときは医師に直接やり方を教えてもらった上で
実践すると良いでしょう。

「新生児の「便秘」の原因とは?」

まとめ

本記事では、新生児のうんちが出ない理由や、
ご家庭でできる対処法について紹介しました。
新生児期は体や臓器がまだ発達途中であり、
授乳量も安定しにくいため、うんちが出にくくなる場合があります。

ただし、母乳やミルクをうまく飲めない、機嫌が悪い、
お腹が張っているといった不調が3日程度続く場合は、
早めに医師へ相談しましょう。
また、吐き気や発熱など気になる症状が見られる時は、
様子を見ずすぐに受診するのが大切です。

【監修】:森崎美穂
(看護師・助産師)

京都大学医学部附属病院の周産期母子医療センターにて10年間勤務。
病棟での分娩介助や産後の育児支援、ベビーケアに携わる。
現在はクリニックで分娩介助をしながら新生児育児に関する情報発信に携わる。

参考資料

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